2018年分

去年の後半は殆ど本読めなかったので、その分も含めてまとめて。

2018年の読書メーター
読んだ本の数:28
読んだページ数:10127
ナイス数:115

プリミティヴアートプリミティヴアート感想
博物館の中をひたすら歩いているような本。こういう事実の羅列に一体どういう意味があるんだろうと思っていたんだけど、解説読んで納得した。当時の議論の流れについて知るためにも、この本は最初に解説を読んだほうがいいと思う。
読了日:01月11日 著者:フランツ ボアズ

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)感想
お客の来なくなった仮想空間の娼館が崩壊するお話。うーん、自分にはあまり合わないタイプかも。残酷さを無駄に強調しすぎているような気もする。ホラー小説として読むならば納得するけど。
読了日:01月26日 著者:飛 浩隆

ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)感想
仮想空間において人はAIに対する暴戻のみを求めるものであろうかっていうのと、エロだけを求めるのならばAIでなくてもいいのではという点で、数値海岸が大途絶を迎える理由がちょっと納得しかねる
読了日:02月10日 著者:飛 浩隆

知識人とは何か (平凡社ライブラリー)知識人とは何か (平凡社ライブラリー)感想
んーと、内容的にはイーガンで言うところの「放浪者の軌跡」のような感じ。スタイルとしてはヴォークトの「武器店シリーズ」の武器店のようなスタンスであれと言っているかな。
読了日:02月22日 著者:エドワード・W. サイード

日記のなかのパリ―パンと葡萄酒の中世 (サントリー博物館文庫 (11))日記のなかのパリ―パンと葡萄酒の中世 (サントリー博物館文庫 (11))感想
日記を読む記録とでもいうような本。数年前にこの日記の全訳がでてるらしい。 以前にも思ったけれど、この著者はつくづく語り口が詩人だ。おかげで話してることがややわかりにくいけれど、わからなくても読んでるだけで楽しい。今回その詩人さんは、本の山に囲まれていろんな辞典辞書をひっくり返しつつ時々読者に語りかけながらひたすらに日記を精読している、その記録。 まず通貨の単位からけっつまづく。12ドニエ=1スー、5ドニエ=1ブラン、16スー=1リーブル(フラン)。パリ貨:トゥール貨=4:5、パリ貨1ドニエが25円程度?
読了日:04月14日 著者:堀越 孝一

灰と幻想のグリムガル level.3 思い通りに行かないのが世の中だと割り切るしかなくても (オーバーラップ文庫)灰と幻想のグリムガル level.3 思い通りに行かないのが世の中だと割り切るしかなくても (オーバーラップ文庫)感想
チョコのことを思い出すくだりは結構好き。この作者らしいなと感じる。

読了日:04月15日 著者:十文字 青

灰と幻想のグリムガル level.4 導き導かれし者たち (オーバーラップ文庫)灰と幻想のグリムガル level.4 導き導かれし者たち (オーバーラップ文庫)感想
中小企業の管理職が人事に悩む回
 
 
読了日:04月17日 著者:十文字 青

アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)感想
ジンニーアを始めとして、物語中に語られる登場人物みんななんか妙に言葉が軽い。これはズームルッドによる語りの特徴なのかな。

読了日:06月01日 著者:古川 日出男

アラビアの夜の種族〈2〉 (角川文庫)アラビアの夜の種族〈2〉 (角川文庫)感想
明らかにこれはダンジョンRPG的だっていう描写が所々にあったのだけれど、ウィキペディア見たらWIZの小説とかも書いてたらしい。なるほど。

読了日:06月04日 著者:古川 日出男

HHhH (プラハ、1942年) (海外文学セレクション)HHhH (プラハ、1942年) (海外文学セレクション)感想
こちらもある意味でボルヘス的と言えるかもしれない本(そんなことはないと作者は書いているが)。現在と過去がクライマックスで一点に収束するのは映画のダンケルクともちょっと似てるかも
読了日:06月07日 著者:ローラン・ビネ

アラビアの夜の種族 III (角川文庫)アラビアの夜の種族 III (角川文庫)感想
最後はサフィアーンの底抜けの善良さがすべてを救った感がある。善人など一人も存在しないかのようなこの物語の中で、サフィアーン一人がすべてを善きものに変えて物語を丸くまとめ上げたような。
読了日:06月07日 著者:古川 日出男

星々の海をこえて (ハヤカワ文庫SF)星々の海をこえて (ハヤカワ文庫SF)感想
前作からの直接の続編。相変わらず上司との折り合いが悪いナイジェルの話と、ちょっと艦これっぽい地球の海の話。

読了日:06月14日 著者:グレゴリイ・ベンフォード

大いなる天上の河〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)大いなる天上の河〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)感想
BLAMEだこれ。
 
 
 
読了日:07月04日 著者:グレゴリイ・ベンフォード

大いなる天上の河〈下〉 (ハヤカワ文庫 SF (806))大いなる天上の河〈下〉 (ハヤカワ文庫 SF (806))感想
どんなに状況が変わっても常に新たな上司がやってきて主人公を苦しめるというパターンが見えてくる。

読了日:07月07日 著者:グレゴリイ ベンフォード

光の潮流〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)光の潮流〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)感想
これ、ひも理論のひもだよな……
 
 
  
読了日:07月24日 著者:グレゴリイ ベンフォード

光の潮流〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)光の潮流〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)感想
メカ上司を破壊して宇宙へと脱出したキリーンを待っていたのはカルト宗教上司だった。一方でクゥアートも同僚が新たな上司として自らの前に立ちふさがることになり……。ベンフォードさん、仕事で上司との間になんか嫌な思い出でもあったんだろうか。
読了日:08月09日 著者:グレゴリイ ベンフォード

闇の虹水晶 (創元推理文庫)闇の虹水晶 (創元推理文庫)感想
オーリエラントはちょっとローマ帝国っぽさがあったけど、こっちは中央アジア(カスピ海東岸あたり?)の遊牧民族っぽい雰囲気を持ったファンタジー。この人もわりとひとつの物語を様々な方法で語り直すタイプの人よね。
読了日:08月11日 著者:乾石 智子

蕃東国年代記 (創元推理文庫)蕃東国年代記 (創元推理文庫)感想
カバー絵が市川春子で解説が米澤穂信という明らかに特定の層を狙い撃ちにしている組み合わせで笑ってしまったのだけれど、中身も市川春子とか米澤穂信の短編が好きそうな人向けな内容だった。
気獣と宝玉はもしかして集流に死亡フラグ立ってる流れじゃないかと思ってドキドキしてた。
読了日:08月15日 著者:西崎 憲

大英雄が無職で何が悪い 01 Soul Collector (オーバーラップ文庫)大英雄が無職で何が悪い 01 Soul Collector (オーバーラップ文庫)感想
マナトとランタを足して2で割ったような性格の主人公が運と才覚でなんとか切り抜けていく話。マナトって、仲間のことをこんなふうに見ていたのかもな、とも思った。

読了日:09月23日 著者:十文字 青

荒れ狂う深淵 (ハヤカワ文庫SF)荒れ狂う深淵 (ハヤカワ文庫SF)感想
反抗するべき上司をすべて倒したとき、人は自らが反抗されるべき上司になっていることに気づくのかもしれない。ということで主人公が交代して今作からはキリーンの息子のトビーが主人公となり、キリーンはトビーの上司役。
読了日:09月23日 著者:グレゴリイ ベンフォード

輝く永遠への航海〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)輝く永遠への航海〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)感想
最終巻にもなってST時空の特殊性を利用してほぼ異世界モノを始めるとは恐るべし。

読了日:10月17日 著者:グレゴリイ ベンフォード

輝く永遠への航海〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)輝く永遠への航海〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)感想
長かった……。宿敵と思われていたマンティスもまたみずからの上司との間で戦っていたということがわかる巻。

読了日:10月31日 著者:グレゴリイ ベンフォード

沈黙の書 (創元推理文庫)沈黙の書 (創元推理文庫)感想
わりとこういつもの展開だけど、いくら言葉を持たないからって、蛮族の扱いひどくね?

読了日:11月06日 著者:乾石 智子

灰と幻想のグリムガル level.5 笑わないで聞いておくれよ (オーバーラップ文庫)灰と幻想のグリムガル level.5 笑わないで聞いておくれよ (オーバーラップ文庫)感想
何人か死ぬかなと思ったら全員生き残ったので逆にびっくりした。さてはこの作者、読者にダメージを与えないキャラの殺し方はしないつもりだな。
読了日:11月08日 著者:十文字青

宇宙のランデヴー (ハヤカワ文庫 SF (629))宇宙のランデヴー (ハヤカワ文庫 SF (629))感想
巨大なシリンダー型コロニーのような宇宙船の中を探検する話。ガンダム好きな人はコロニーになれてるから読みやすいかも。

読了日:11月21日 著者:アーサー・C・クラーク

ケルト神話の世界(上) (中公文庫)ケルト神話の世界(上) (中公文庫)感想
序文読んで、これもしかしてムー系だったかなと思ったりしたが、本文はそこまでアレではなかったのでなんとか読み通せた。でもこれ、ギリシアローマ現代文明disり要素を省いたら分量も2/3くらいになって大変読みやすくなるのでは。
読了日:12月04日 著者:ヤン・ブレキリアン

ケルト神話の世界(下) (中公文庫)ケルト神話の世界(下) (中公文庫)感想
島のケルトと大陸のケルトは無関係の別物ということを知っていると、著者がローマ人を馬鹿にしながらローマ人と同じ間違いを犯しているこという姿を憐れみを持って眺められる。著者、フランスの人だから、おれの国はもともとこんなに優れた文明を持ってたんだ、ローマ文明にも負けてねーぞって主張したかったんだろうなあ。 ※島と大陸のケルトについての参照:https://55096962.at.webry.info/201705/article_23.html
読了日:12月12日 著者:ヤン・ブレキリアン

「伝える」ことと「伝わる」こと―中井久夫コレクション (ちくま学芸文庫)「伝える」ことと「伝わる」こと―中井久夫コレクション (ちくま学芸文庫)感想
あせりとゆとりの話を読んで、果たして自分はどうだろうかと自問した。普段の生活だけでなく、余暇の過ごし方でさえも、焦りをもって過ごしているような気がする。「なにかをしなければならないとは感じないだけのゆとり」を果たして自分はもっているだろうか。
読了日:12月21日 著者:中井 久夫

読書メーター

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1月分

1月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:1147
ナイス数:9

プリミティヴアートプリミティヴアート感想
博物館の中をひたすら歩いているような本。こういう事実の羅列に一体どういう意味があるんだろうと思っていたんだけど、解説読んで納得した。当時の議論の流れについて知るためにも、この本は最初に解説を読んだほうがいいと思う。
読了日:01月11日 著者:フランツ ボアズ

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)感想
お客の来なくなった仮想空間の娼館が崩壊するお話。うーん、自分にはあまり合わないタイプかも。残酷さを無駄に強調しすぎているような気もする。ホラー小説として読むならば納得するけど。
読了日:01月26日 著者:飛 浩隆

読書メーター

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10月分

10月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1719
ナイス数:21

ヨーロッパの中世美術―大聖堂から写本まで (中公新書)ヨーロッパの中世美術―大聖堂から写本まで (中公新書)感想
「大聖堂から写本まで」という副題の示すとおり、キリスト教文化を様々な側面から紹介する入門的な本。著者は東ローマの専門の人らしく、東ローマに関する話題が多い。中世ヨーロッパという同時代的な(といっても中世はかなり長いけど)枠の中でトピックを拾い上げるような形で語られるので、美術史的な流れみたいなものを知ろうとするには不向きかも。
読了日:10月04日 著者:浅野 和生

茶の世界史―緑茶の文化と紅茶の社会 (中公新書 (596))茶の世界史―緑茶の文化と紅茶の社会 (中公新書 (596))感想
世界史というか紅茶の英国史と緑茶の日本史という感じ。なんというか、コーヒーや砂糖に比べると世界商品力が数段落ちるというか、紅茶しか残されなかったイギリスだけが紅茶を飲み続けたというか……。明治日本の緑茶輸出事情に至ってはあまりの商売センスの無さにもう読みながら頭抱えちゃうレベル。
読了日:10月10日 著者:角山 栄

双頭の鷲〈上〉 (新潮文庫)双頭の鷲〈上〉 (新潮文庫)感想
短編をいくつもいくつも積み重ねることで長編を作り上げるというちょっと変わったスタイルの小説。読んでいると、どことなく舞台劇を見ているような気がしてくる。

読了日:10月23日 著者:佐藤 賢一

双頭の鷲〈下〉 (新潮文庫)双頭の鷲〈下〉 (新潮文庫)感想
フランス側の話だから仕方ないのかもしれないけど、黒太子が全くいいとこなしの噛ませ犬なのはちょっとなあ。もうちょいやつにも見せ場を用意してやってほしかった。

読了日:10月31日 著者:佐藤 賢一

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9月分

9月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:705
ナイス数:15

トラック大空襲―海底写真に見る連合艦隊泊地の悲劇トラック大空襲―海底写真に見る連合艦隊泊地の悲劇感想
明石さんの最期はどんなんだったんだろうと思って読んでみたけど、よく考えなくても明石さんはここじゃなくてパラオで大破着底したんだった。まあ明石さんが奮戦する話が読めたので良しとしよう。空襲の話自体は負けに不思議の負けなしというか、いくらなんでも油断しすぎだろうとも思うが、迎撃に出たと思ってた友軍が実は避難してただけというあんまりな状況には同情すべき点もあるように思う。要はろくな情報提供もされずに捨て石にされたんじゃんかよ。
読了日:09月06日 著者:吉村 朝之

コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)感想
新書ブーム以前の90年台の新書って感じの本。アラブでのコーヒーの誕生からはじまってイギリス、フランス、ドイツそれぞれの国のコーヒー受容史を描いていくという内容なのだけれど、やりたいほーだい好きなように書きましたという感じの自由闊達な筆致が非常に楽しい。紅茶が主役になる以前のイギリスのコーヒーハウスの歴史はちょっと面白そうだなと思った。
読了日:09月09日 著者:臼井 隆一郎

チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 (中公新書)チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 (中公新書)感想
世界史というよりキットカットを作ったロウントリー社の社史だった。砂糖やコーヒー、茶と比べて、ヨーロッパでの加工工程が多いから、ヨーロッパ中心の話になったのかも。それにしても、ヨーロッパ人て食えるものにはなんにでも砂糖入れてみようとするよな。
読了日:09月25日 著者:武田 尚子

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8月分

8月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1897
ナイス数:12

やきもち焼きの土器つくりやきもち焼きの土器つくり感想
ややこしい。ヨタカのイメージが変転しまくって最終的には一本の筒になってしまうのだけれど、あっちこっち振り回されて迷ってしまう。地図に場所をプロットして、登場する動物をメモるとかしたほうが良かったかも。構造分析って精神分析みたいなもんじゃないかと思ってたが、実際の精神分析でも「各個人の個人史、家族状況、社会状況の歴史、文化などの再構成を目指す相対的な試みの中で、あまりに一面的な自由連想法の使用を、それにふさわしい範囲にとどめる」(P262)ように行われているので、実態としてはさほどの違いはないように思える。
読了日:08月02日 著者:クロード レヴィ=ストロース

([み]5-1)少年十字軍 (ポプラ文庫)([み]5-1)少年十字軍 (ポプラ文庫)感想
うーん、ちょっとイマイチ。中世の描写は良いのだけれど、最後はやっぱり奴隷として売られなくては史実の捻じ曲げになってしまうのではないかなあ。ガブリエルもカドックもなんだかご都合主義的なキャラクターに見えてしまったし。
読了日:08月15日 著者:皆川 博子

キラプリおじさんと幼女先輩(2) (電撃文庫)キラプリおじさんと幼女先輩(2) (電撃文庫)感想
プリパラで言うとみれぃが解放乙女な感じのお話。アイドルタイム1話のアレもあるよ。このシリーズはもしかしたらコロコロのミニ四駆とかベイブレードの漫画のノリを女児向けのアーケードゲームに持ち込んだらどうなるか、という趣旨の物語なのかもしれないなあとか思ったりした。
読了日:08月22日 著者:岩沢 藍

北海タイムス物語北海タイムス物語感想
この本読んで整理やドロドロした新聞社の人間関係に興味が湧いた人は横山秀夫のクライマーズ・ハイを読みましょう(宣伝)。主人公が冒頭からクズなのでクズヤロークズヤローと罵倒しながら読んでると、最後の最後で覚醒してチート能力で無双するお話。(一応舞台は平成だけど)あらゆる要素が昭和なので、これが2017年に出た本だということをしばらく信じられなかった。今でもやや半信半疑。
読了日:08月25日 著者:増田俊也

アリ王国の愉快な冒険アリ王国の愉快な冒険感想
アリの本でよく名前を見かけるエドワード・ウィルソンと彼が研究してきたアリたちの話。主人公と呼べるのはハキリアリ、軍隊アリ、それにアカシアアリ。彼らの数世代に渡る栄枯盛衰がドキュメンタリー風に語られる。アリについての入門書としては読みやすくていい本だと思う。翻訳は属と族を間違えたりとちょっと微妙なところもあるけど。
読了日:08月28日 著者:エリック ホイト

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7月分

パイド・パイパーがめっちゃ面白かった。

7月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:968
ナイス数:12

Fate/strange Fake(4) (電撃文庫)Fate/strange Fake(4) (電撃文庫)感想
シグマくんが思いの外愛すべきボンクラだった。ウォッチャーはもしかしたら第四の壁が見えているんじゃないかって気がする。
読了日:07月17日 著者:成田 良悟

灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。 (オーバーラップ文庫)灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。 (オーバーラップ文庫)感想
アニメのとこまで。アニメ見てるときは鉱山はメリィがメインなのかなと思ってたけど、こうしてみるとランタの話でもあったんだな。ランタは親戚の子供とかにこういう子がいたら猫可愛がりしそうだけど、同僚にいたら死ねって思うタイプ。中二病と思春期真っ最中で色々こじらせてる感じがかわいい。つかゾディアックんは大槻ケンヂが書くところの自己嫌悪マントじゃないか?
読了日:07月21日 著者:十文字 青

パイド・パイパー - 自由への越境 (創元推理文庫)パイド・パイパー – 自由への越境 (創元推理文庫)感想
「この世界の片隅に」のすずさんが広島で女の子を拾ったときのようなエピソードを6回くらい繰り返して最終的に7人も子供を引き連れた大パーティになって旅をするお話。またふえるのか、まだふえるのか、ここでもふえるのかって感じで題名のとおりではあるんだけどちょっと笑ってしまう。子どもたちが一人一人違った個性を持って描かれていてそれがまたかわいい。戦時中に書かれた本で、まだ戦争の帰趨やホロコーストの存在は知られていなかったのだと思うといろいろと感慨深い。
読了日:07月24日 著者:ネビル・シュート

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冷静に考えて今日のトーテミスムの翻訳はひどく読みにくいと思う

6月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:973
ナイス数:46

今日のトーテミスム (みすずライブラリー)今日のトーテミスム (みすずライブラリー)感想
野生の思考を読んだあとにわざわざ読む必要はあるかなあとは思いつつも読んだ。比喩による二分法を繰り返し適用することで関係性を認識する、という「野生の思考」のひとつの表れがトーテミスムなのだ(野生の思考の話はまだ出てないからそこまでは書いてないけど)ということなんだけど、それをラドクリフ=ブラウンやベルクソン、デュルケーム、ルソーといった人々の文章から引用するだけでほとんど説明しちゃうというわりとアクロバティックな構成の本であった。安楽椅子探偵ならぬ安楽椅子人類学者、とでも言うべきか。
読了日:06月14日 著者:クロード レヴィ‐ストロース

さよなら妖精 (創元推理文庫)さよなら妖精 (創元推理文庫)感想
 好感度が足りなくてルートに入れなかったギャルゲの主人公みたいな話というか聖杯戦争に参加できなかった士郎みたいな話(ひどい例え)。具体的には「普通に考えたら役立たずで足手まといにしかならないし、ヒロイン(強い)も来るなと行っているのになぜか最前線に突っ込もうとする馬鹿」を描いた作品(さらにひどい)。
 なお、好感度が十分だと、ラストの大刀洗さんが手紙の代わりに航空券を持って登場し、「喜べ少年。君の願いはようやく叶う」と励ましてくれる。
 ちょっと気になった熱中症について。98年版の広辞苑で引いてみたところ、「熱中症」の項は「熱射病に同じ。→日射病」と日射病にリダイレクトされており、当時は日射病の表記のほうが一般的であったことが伺われる。また、「日射病」の項には「輻射熱の強い職場などでも同様の症状が起り、熱射病・熱中症という。」との記述があることから、このころはまだ野外で日光に晒され続けて病気になることを熱中症とは呼ばない、もしくはそう呼ぶことはあまり一般的ではない事がわかる。
 紙の本は更新されないからこういうときに便利だな。そういうわけで92年当時に屋外で考え事に熱中していて熱中症になりかかったという冗談は成立しにくいぞ守屋くん。
読了日:06月15日 著者:米澤 穂信

いまさら翼といわれてもいまさら翼といわれても感想
 古典部の面々が過去やしがらみを振り返って未来へ歩み出すその一歩手前を描いたような話が多かった。
 えるだけでなく、折れた竜骨のアミーナ、さよなら妖精のマーヤ、あるいは満願の内儀といったように、米沢作品には「家の業」とでもいうようなものを背負う覚悟を決めたヒロイン(傍目からは悲劇的にすら見える)が登場することが多いと感じていただけに、その業から開放されてしまって戸惑うのは新しいなって思った。「いまさら翼と言われても」はあるいはこうした一連のヒロインたちにとっても転機なのかも、なんて考えたりした。
読了日:06月18日 著者:米澤 穂信

読書メーター

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